【今月の判例】     出向復帰命令は、出向者の同意がいらない!? 

投稿日: カテゴリー: Megumi-SR NEWS

事件の概要

古河電工は他の1社と折半出資し、両社の部門を切り離し合併させて新会社を設立しました。そして古河電工の労働者Aを新会社に出向させました。しかし、その5カ月後に古河電工はAを呼び戻します。その理由は、Aが「米軍戦車輸送阻止闘争に参加して逮捕拘留され欠勤した」ことによる「勤務状況不安定」のためでした。ところがAは復帰を拒否したので、古河電工はそのひと月後にAを懲戒解雇しました。この処分に不服を申し立てたAは、古河電工を告訴しました。

判例・判決

労働者と出向元との労働契約が続いている出向は、出向元と出向先の同意がある場合、特段の理由がない限り出向復帰は労働者の同意はいらないとしています。出向元は、新会社での永続的なAの労働提供を当初から予定していず、Aもそれに合意して出向しているとみなされるので、Aも出向復帰命令に従うべきであるとして、懲戒解雇は有効であると判断しています。

判例のポイント

出向させた労働者に対する復帰命令は、同人の同意を要せず有効!
と、されました。