201.とうかいの久野先生!

201.とうかいの久野先生!-人事・労務の豆知識 Podcast

今回は、社会保険労務士法人とうかい久野先生が遊びに来てくれました!!
社労士業界では珍しく、開業直後から経営を意識し、組織を拡大してきた久野先生に、社労士の経営やサービスの考え方についてお聞きしました。

久野先生もpodcastを始めたとのことで、ぜひ聞いてみてくださいね。

社労士久野勝也の「労務の未来」
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/id1656885857

kintoneについて

市川:本日はゲストに久野先生が来てくださいました、よろしくお願いします。
とうかいさんを私が初めて知ったのって、社労士のkintone(キントーン)の事例を探している時だったんですよ。
これすごいなぁ、これがやりたかったんだよな、って思って。
どこの社労士事務所さんだろうって思って見たら、とうかいさんだったんですよね。
その後、とうかいさんっていうすごいところがあるからって、社実研にお呼びしたいっていうお話をした時にですね、初めてウェブ上ですけれどもお会いすることができて。
それでこの間、見学に行かせていただきました。
kintoneでお互い盛り上がりましたね、それで実際に見せていただきました。
本物はこれか、ブログで見たあれはこれか、みたいな。
こういう風な設計になったら楽だよねっていう、その設計って作ってくれる会社さんができるわけじゃないので。
こういうふうにやったら楽になるはずだよなぁっていう発想ってやっぱり社労士事務所側がやらなきゃいけないので、すごいなと思って。

久野先生:本日はよろしくお願いいたします。kintone楽しいですよね。
FormBridge(フォームブリッジ)とかkViewer(ケイビューワー)とかのお話をした時に、このお話が通じるんだっていう方がなかなか少ないので楽しかったです。
はじめはexcelとかでずっと管理してたんです。
社労士業務の肝って、期限管理とかテクノロジーで人にやらせていく、みたいなことがすごく大事だなと思っていて。
kintoneが業務指示をしてくれたりだとか、「これ忘れてませんか?」みたいなところを入れてくれる社員の一人みたいな、そういう感じかなと思います。
これはいいです、本当にすごく信頼できるっていうかね。
勝手に集計してくれて、月初にデータを飛ばしてくれたりとか。
プラグイン(拡張機能)のビジネスモデルも素晴らしいなと、すごいですよね。

市川:すごいですね、社員の一人って言ったら多分サイボウズさん喜びますよ。
あとkintone単体ではできないことをしていらっしゃいますよね。
kintoneをやり始めると、あれ?思ったよりいろんなことができないなって思って。
別のところが作っているシステムをプラスで導入しないとできないことっていうのが結構いっぱいあって、それを導入し出すと沼にハマるんですよね。
うちはkViewerとFormBridgeを使っていて、これらがあると本当に何でもできるんですよね。

久野先生:私も本当にすごく好きで、なんか何時まででも起きてられる。ちょっとの事が気になったりして、ずっとやってました。
これがまずいなと思って最近外部のコンサルさんに頼んで、一緒に作ってもらったりっていうふうに変えたんですけど、昔はずっと一人でやってましたね。
kintoneのアイコンを作る、そういうのもやりたいんですけどそこまで手が回ってなくてですね、今度見せて欲しいです。

市川:もうkintoneだけで20分いけますね。
ただせっかく久野先生がゲストで来てくださったので、私が個人的にお聞きしたい経営のことをお聞きしますね。

経営について

市川:とうかいさんは2011年11月にご開業されて、私は2012年7月開業なんですよ。
正直ほぼ一緒だと思っているんですけれども、規模も売り上げも弊所の五倍なんです。
やっぱり同じだけの時間を歩んできて、ここまでの差がついているというのがちょっと悔しいと思っておりまして。
これからなんとかこう爆発していきたいなと思っていて、久野先生にぜひ経営についてお伺いしたいと思います。
最初にどうして社労士をやろうと思ったんですか?

久野先生:私は大学を卒業しまして、百貨店でサラリーマンとして8年間働いてました。
会社経営をやってみたいっていうところで、社長になりたくて入社したんですよ。
外商で外回りの営業をやって、中小企業の経営者さんと結構そこで接点を持っていて、面白そうだなって思ってたんです。
社労士資格を取ったのは、なんとか管理部門にFAかなんかで行きたくて。
営業が大好きで成績が良くて、このままいくと営業部長になっちゃうからという理由です。
ただその後に会社が吸収合併することになったんですよ。
それで「あ、これはダメだ」と、自分の目標がもう達成されることはないと思って。
そこから転職活動をして、その経験のなかで収入面などのリスクを踏まえて、もう自分で社労士事務所を開業しようと思いました。

市川:すごい。最初に社会へ出た時から経営者になりたいって思っていた、何かきっかけはあるんですか?

それと普通の社労士とは全然違うことを、最初からやっていらっしゃるじゃないですか。
従来のやり方だとダメだなって、最初に思われたんですか?

久野先生:きっかけと言われると何もないですけど、就活をして自己分析をしているときに、とにかく自分で決めたいっていうのがあったからです。
人に言われたことやっていくっていうのは向いてないんだろうなって薄々気付いてました。

あと最初に従来のやり方とかをあまり調べてなくて、「なんとなくこんな感じかな」って。
ネットで調べると社労士って結構ネガティブな検索とか出てくるんですけど、それは一切なくスタートして。
ただ社労士業界に入ってすごく感じたのは、会社経営をやってる人って少ないというか、お客様がこだわって無いようなところにこだわって、お客様に対してシンプルにサービスが伝わってないところがありました。
こういうところがすごく不思議だなって感じられたのは、多分外から入ってきたかなと思っていて。
なるべくシンプルにお客様が欲しいことをやっていく、みたいなことにこだわっていたので、この業界に初期の頃あんまり染まらなかったっていうのが良かったかもしれないですね。

市川:確かにそれは完全同意です。
社労士のビジネス的に考えると、やっぱりお客様の求めるものをサービスとして提供して、できるだけ売上を上げていくっていうことが基本になると思うんです。
けれど、社労士って自分が売りたい物を売ろうとする傾向に正直あると思うんですよ。
素晴らしい就業環境だとか、確かにそれは素晴らしいものなんだけれども、今とりあえずお金を出せるものでもないよねみたいな商品が多いような気がしておりまして。
ビジネス的に考えて、本当の意味で社労士に求められているサービスや、こういうものを出したら売れる、というのは何だと思いますか?
商品名というより、考え方的にどう考えていらっしゃるのかなと思って。

久野先生:まず初めに思うのが、勉強しすぎると知識がいっぱいになってそれが宝物のように感じるんですね。
その宝物を、さも価値があると思い込んでお客様に提供してしまうっていうところが一番の問題点なんです。
それはせっかく作ったんだからこれを売らなきゃっていう発想に近くて。
マーケットでお客様が何を求めているかっていうのは、もっとシンプルに言うと、とにかく早い・楽である・わかりやすい、とかそういったところがよっぽど大事なので。
この要素を持ちつつ、真にお客様の課題を解決しているか、みたいなところが結構大事ですね。
社労士を開業した頃はわりと給与計算をやってたんですけど、これってやっぱりお客様が一番困ってることで
・シンプルにする
・早く納品する
・データをシンプルに集計できるようにする
みたいなことをやっていくだけでも価値が上がって、売り上げにつながりやすい。
それなのに自分達がやっていた難しいことを先に売りに行っちゃって、お客様からしたらちょっと難しそうだなみたいなことで、接点がとれなくて・・・ということがこの業界に多いなと思っていて。
だからシンプルなことをやっています。

市川:なるほどそうですよね、できるだけ簡単にシンプルにやりたいですよね。
それとレスポンスの速さも価値になる業界だったりしますね。

あとリスク管理や労務相談とかで、例えば解雇について相談されたときに判例とかを紐解いてやっぱり危険だっていうふうにアドバイスしたり、もし訴えられたらこのぐらいだと思う、みたいな回答を私はするんです。
どのぐらい問題になる可能性があって、もし問題になったら最大いくらぐらいになる可能性があるのかっていうような回答するようにしているんですね。
それは単純に好きだからっていうのもあるんですけど、そこって他との差別化になってるのかなって最近ようやく思いました。

久野先生:それはすごく大事だなと思っていて、私もずっとそういう事を意識していて。
社長さんに最大リスクだけ伝えて、やったらorやめておいたらっていうのが一番大事なんですよね。
究極のスピードとシンプルって、ほぼ結論までお客様に伝えてあげて、最後に選ぶ所をイエスかノーかぐらいまでにするのが結構大事だなと思っていて。
過去の事例を三つとかあげられても、「じゃあどうしたらいいんですか?」みたいなことで迷ってるクライアント様が結構多いですよね。
社労士がこう言い切ってくれるっていうのは、価値だって言ってくださるので。

市川:そうですね、このPodcastをお聞きの方はもしご相談などが必要になったら、セカンドオピニオン的な感じでも、東海地方の方はとうかいさんに、関東地方の方は恵社労士事務所にご連絡いただけると嬉しいなと思います。

Podcastについて

市川:あと久野先生Podcastを始めたじゃないですか。どんなお話をされてるんですか?

久野先生:Podcastは「労務の未来」っていうちょっと大きなテーマにしまして。
法律の細かいことはお話ししてなくて、経営的にこういう風に考えるんだよ、とかをお話していてですね。
例えばですけど、「有給休暇を退職時にまとめて取る社員さんがいるんですけど、どうしますか?」って聞かれたときに、買取みたいな形になるとかそういうお話をすると思うんですけど、私はあえて「普段から有給休暇を取らせてない社長が悪いんですよ」みたいな、とにかく経営を良くして行くためのアドバイスをしていく番組を作りたいなと思ってます。

市川:なるほど、経営者さん向けに「こういうような考え方でやっていくと、労務が良くなるよね」っていうようなお話なのかなと。
この「人事労務の豆知識」を一番最初に始めたときに、誰にでもわかりやすいラジオを志していたんですけど、同業者の方からすごい面白いよね、めちゃくちゃマニアックでって言われるようになって。
私が一番最初にやりたかったことをですね、久野先生がやってくださっているみたいなので、このままわかりやすいお話を続けていってほしいなと思っております。
このまま「労務の未来」のリスナーの方がどんどん増えたら私も出演させていただけるみたいなので楽しみにしております。
では最後に久野先生、PRをお願いします。

久野先生:Podcastで「労務の未来」という番組を始めました。
毎週金曜日の朝8時に更新していますので、ぜひ一度聞いていただけるとありがたいなと思います。
市川先生にお越しいただくためにも皆さま聞いてください、よろしくお願いいたします。
本日はありがとうございました。

市川:久野先生、どうもありがとうございました。
またよかったらゲストにいらしてくださいね。
Podcast「労務の未来」もぜひチェックしてください、皆さまありがとうございました!

そして来週よりこのブログもプチリニューアルいたします。
新体制構築に向けてより良い情報をたくさんお届けするため、Podcastを簡単にわかりやすくご紹介するための内容に変わります。
これまでと変わらずご愛顧いただけますと幸いです、よろしくお願いいたします!

今週はここまでになります。

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